消火器の種類
火災の種類は、普通火災、油火災、電気火災の３種類があります。
消火器も大きく分けて、水系消火器、ガス系消火器、粉末系消火器の３つの種類があります。
それぞれについて特徴をみていきましょう。
１．水系消火器
水系消火器には、強化液消火器や泡消火器などがあります。
普通火災でも使えますが、特に油火災に有効で、ガソリンスタンドなどの可燃物取扱所でよく使用されていますが、電気火災では感電の恐れがあるので不向きです。
２．ガス系消火器
以前はハロゲン化物消火器というものがありましたが、今では環境への配慮により二酸化炭素消火器だけになっています。
二酸化炭素消火器の容器は上半分が緑色で下半分が赤色に塗装されており、一目でそれとわかるようになっています。
精密機械などにも損傷を与えることはなく電気火災に適しています。
但し、狭い部屋で窓を閉じたまま放出すると人体に悪影響が出る場合が生じるので、使用時には十分注意が必要です。
３．粉末消火器
一番よく見かける消火器はABC粉末消火器と呼ばれるもので、普通火災（Ａ）、油火災（Ｂ）、電気火災（Ｃ）の全てに有効とされています。
この消火器に充填された消化剤の正体は、リン酸アンモニウムという粉末で、部屋の狭い隙間までいき届くようシリコン皮膜でコーティングされています。
パソコンの中に、この消火薬剤が入り込むと壊れてしまうので注意が必要です。
消火器の設置方法
ご家庭用としては、ABC粉末5型若しくは10型程度が適当でしょう。
消火器は案外重く不安定な形状をしていますので、あまり高いところに設置することはお勧めできません。
また、粉末消火器の薬剤は湿気で固まりやすく、容器に錆が生じることも好ましくありませんので、湿気のない場所に設置しましょう。
この他、容器が温まり内圧が上昇すると破裂の原因となりますので、高温になる場所も避けて下さい。